ミナミのラボ

元役者の会社員ブログ 日々の気付き、疑問を独自の視点で記載しています。

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元劇団員がオススメする舞台作りに必要なアイテム【ガチ・ナグリ・バールなど】

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意外と知らない?舞台作りはみんなでやる

こんにちは、僕は昔からそこそこ長い間役者をやっていました。

その間15年ほどですが、その15年で立った舞台は30本ほど。制作に関わった舞台は40本程。観た舞台となると1000本を超えます。

そんな役者バカでしたが、小劇団だと役者とスタッフを兼任することも多くありました。

舞台美術専門でスタッフとして入ることもあったのですが、色々な舞台に携わってきました。

当時は俳優として生涯生きていくと考えていましたが、物を作るのも楽しく思ったものです。

ある舞台で、お話の舞台が家の中でした。

リビングがあって庭があって、トイレもある。

階段があって2階があって、2階の窓もある。そんな普通の家。

その舞台装置を責任者として作り上げた際、出演者から「暮らせそう」「本物の家にしか見えない」ととても褒めてもらえました。

 

ですが、もちろん自分一人で作ったわけではありません。

出演者も一緒になって舞台装置を作成したのです。小道具一つから大道具まで、みんなで協力して作り上げていくもの。

舞台ってそういうものです。

 

もちろん中規模以上の舞台は役者とスタッフが完全に分かれます。道具を作ってて役者がケガをしたら大変ですから。

でも、星の数ほどある小劇団ではそんなことは言ってられません。

 

今、まさに小さい劇団に所属している人も、これからお芝居を始めたいという方も、最低限このくらいは道具を持っていたほうがいいといえる物をまとめました。

舞台をやるならこれだけは持っとけ!オススメ!

あくまでも役者とスタッフ兼任になるような場合においてのお話です。

役者でもこの程度の道具は持っておきましょう。

ガチ袋(腰袋)

舞台装置の仕込み日に、みんなが腰につけたり肩から下げたりしている布袋。

ガチ袋と呼んでいますが、この中にカッターナイフやトンカチやテープ等を入れます。

劇場入りした初日に舞台装置を組み上げるのですが、その時にガチ袋は必要になります。

でも、何処に売ってるかとか何ていう商品名なのかわからないって人も多いんですよね。

上記のは本当にとりあえず持っておきましょうというレベルのガチ袋。(ガチ袋というか釘袋をガチ袋として使う)

もしも舞台美術や大道具の担当になったり、また正式な劇団員になる人だったらこれくらいのガチ袋はほしい所です。 

 

ちなみに僕の持っているガチ袋はこれ。

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ボロすぎて歴戦の戦士感がw

もちろんこれだけではなく、これに付属品をつけてベルトで止めてました。

こんな感じですね。 

 

でもそこまで値段が高くは無いんですよね。

舞台をやっている人って結構長くやることが多いので、長く使えるしっかりしたものを選んでおきたい所ですね。

 

メジャー

日曜大工などで使うことが多いので、お家に一つ位あるかもしれませんが、役者のもつメジャーは通常の物とは異なり、尺貫法記載のあるものにしましょう。

小道具などを作成する場合は尺貫法を使わない事もありますが、どうせ買うなら両方表記されている下記のようなメジャーがオススメです。 

 

長さはとりあえず3.5mあればOK

僕も持ってます。

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これロックもついてて使いやすいんです。

もちろんcmも記載されているので、日曜大工にも使えます。

 

ナグリ

いわゆるカナヅチです。

人を殴るからナグリ。

嘘です。釘を殴るからナグリ。

「ナグリもってこい!」と舞台監督に言われた時に、舞台監督を殴ってはいけません。ちゃんとカナヅチを持っていきましょう。

 

尚、ナグリは色々な形の物がありますが、オススメはやはり釘抜きと一体になっている下記のようなタイプ。

何かと便利です。

これは28cmタイプ。男性向けですね。

女性には25.5cmタイプのコチラがいいかと。

 

f:id:keyumino:20180228223244p:plainこういった両方金槌のタイプは

別でバールを持ってないとかなり役立たずですので、上記のようなセットになっている物を選びましょう。

ちなみに上記のナグリは実は取っ手の中身が空洞です。

軽くて扱いやすいんですが、あまりにもテンションをかけてしまうと簡単に折れちゃうのでご注意。

 

カッターナイフ

ハサミでもいいんですが、舞台の仕込みの時は垂直に立っている壁をくり抜くとか、分厚いパンチカーペットを切り裂くとか、色々カッターナイフのほうが便が良い事が多いです。

そんな感じで力を入れてカッターナイフを使うことが多いので、刃の幅は9mmタイプのものではなく18mmタイプの物を選びましょう。

そして結構考えないのが替刃の事。

カッターナイフって割りとすぐに刃がダメになるんです。で、カッターナイフの刃についている溝は折るためのもの。 

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そして刃を折るためにはペンチが必要だったりするのですが、このカッターナイフはかなり便利。

刃を折るための入れ物も一緒に付いています。

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こういうちょっとした事が現場では凄く便利なんです。

ちなみに僕はこれ持ってなくて、普通にカッターナイフと刃入れを別々で持ち歩いています。

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一緒になってるこれは本当に便利だと思う。

 

上記で紹介した・メジャー・ナグリ・カッターナイフをガチ袋に入れてワンセットです!

このセットを持っていれば、あなたも立派な初級者劇団員ですw

そう、初心者を卒業して初級者になれます!

 

お芝居についてはまた別で考えましょう。

 

出来れば持ってて!おまけ

上記のセットはほぼ必ず持っていた方がいいのですが、ここからは出来れば持ってたほうが良いかもというシロモノ。

 

黒ビニテ

ただのビニールテープです。でも黒。

白や赤はバミリに使いますが、黒は色々と使います。

「ちょっと黒ビニ持ってない?」と聞かれることも多い。

特にかさばらないので、ガチ袋に一つ入れておくと良いかも。

出来る人は何個もビニテを持って、真ん中の穴に紐を通して肩から下げてますw

バール

これも小さいものでOK。

ナグリを持ってれば間に合う事が多いんですが、ちょっと抜きにくい釘があった時にバールが1本あると全然違います。

こういう小さいものがあるので、ガチに入れときましょう。

釘を抜く時もそうなんですが、何かと何かの間に差し込んで、テコの原理で隙間を広げる時によく使います。

そして、そういうシチュエーションはわりとよくあります。

 

ドライバー

ベストは電動ドライバーですが、そこまではいいません。

でも、プラスとマイナスのワンセットがあると非常に便利。

舞台では釘の次にネジを使います。

大量にネジ止めするのは、専門職の人が電動ドライバーを使ってやるので、1本2本の修正をお手伝い出来る状態になっていると凄く重宝されます。

これは使いやすいボールグリップの上、マイナスとプラスを差し替える事が出来るので、かなり使い勝手がいいドライバーです。

しかもお尻のくぼみで蝶ネジやヒートンも回せます。

これ欲しい。

 

↓蝶ネジとヒートン

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最後に

舞台づくりに必要な道具を色々とご紹介してきました。

小劇団の役者さんだと、今回紹介したような道具を持っている人と持っていない人に分かれるんですが、ちゃんと用意をして積極的に舞台作りに参加しましょう!

金槌一つ持ってるだけでも、出来ることが増えますよ?

でも、手ぶらのところに金槌を一つ持っているよりかは、そんなに本格的じゃなくても、布製の腰袋を付けてて、その中に金槌を一つ入れているだけでも相当舞台人って感じですw

これから舞台を始める人も、このくらいの道具であれば揃えるのに一万円もしませんので、ガチ・メジャー・ナグリ・カッターのセットは揃えた方が良いと思います。

 

書いてて、日曜大工とはやはりちょっと趣向が異なってくるなと思いました。

日曜大工のオススメ道具などのまとめはコチラ↓ 

www.keyumino.com

 

あわせて読んでみて欲しい! 

www.keyumino.com

 

以上、「元劇団員がオススメする舞台作りに必要なアイテム【ガチ・ナグリ・バールなど】」でした!