DIYでモルタル製の壁と床を断熱仕上げ リフォームを自分でやってみた
どーも、ミナミです。
最近家をリフォームしました。
基本的に内装をフルリフォームしたのですが、その際に自分の部屋をリフォーム対象外にしました。
理由は費用の節約と、「ちょっと自分でやってみっか」と思ったからです。
元々の状態としては壁がモルタルむき出し。床はコンクリートの上に直接クッションフロアを貼った状態。
つまり、超寒い環境です。
なので、希望としては寒くないように(断熱)キレイに仕上げたいという所。
さて、素人がやってどんな風になったのか。
※本当に素人が思いつきでやっているので、専門の方が見たら「何やってんだ?全然ダメだろ!」という所が大いにあると思いますが、暖かい目で見て頂ければと思います。
自分の部屋を自分でいじっているだけなので。。
なので、今回は「こうやればうまく行くよ!」という類の記事ではありません。
あくまで「僕はこうやった」という記事です。
こうやった結果、時間が経ったらどうなるのかも見たいと思ってます。
時間が経ってなんか不具合が出てきたらまた記事にしますので、お楽しみ(?)にしていて下さい。
説明
家を賃貸で貸出してた頃に湿気で壁紙が浮いてしまい、全部剥がしたという経緯から現在は壁がモルタルむき出しです。
このモルタルの上に壁紙一枚貼ったところで、断熱効果などありゃしません。
床もクッションフロアは貼ってあるものの、コンクリートに直貼りなので超硬い。
めっちゃ冷たいし。
※このDIY実は家のリフォームの最中にやります。
なので、床は業者の方が引いた保護シートが置かれています。この保護シートの下がクッションフロアになっている状態。
時間
このDIY、リフォームの終盤に同時進行でやります。
その間僕の住まいは東京です。物件は大阪です。引越しは3週間後。
許された時間は週末の土日が2回。
つまり4日しかありません。
予定としては、初めの2日で壁を仕上げて、残りの2日で床を仕上げる。
大丈夫、俺なら出来る。
計画(壁)
順番は以下の通り。
- 壁に木材を貼り付けて枠組みを作る。
- 木材の間に断熱材(スタイロフォーム)を入れる。
- ベニヤ板を貼る。
- 壁紙を貼る。
今回、色々調べてモルタルの上に木枠を貼って、間に断熱材を入れて、その上からベニヤを貼って、その上に壁紙を貼ることにしました。
まずは材料がどの程度必要なのかを計算する必要があるので、部屋の寸法を測る。
そしてどこに木枠をつけるのかを考えて、木枠の組み立て方を決めて、長さと本数を割り出します。
ざっとExcelで書いた図面
木材だけでかなりの本数。
これを全部自分で切ってるとそれだけで日が暮れてしまうので、詳細な長さを出してホームセンターで木材を買うときに一緒に切ってもらいます。
近くのホームセンターでは1カット50円で切ってくれるので、細かい仕様書を書いて依頼します。
この時、木材自体の幅を引いて計算しないと、その分長さがオーバーしてしまうので、あらかじめ使う木材の種類を決めて、その木材の幅も計算に入れます。
90cm✕180cmの枠を作る場合、木材の幅が4cmだったら、必要な木材は90cmが二本と172cmが二本って言う感じね。
今回は1×4のDIYに向いている材を使用。厚さ19mm、幅が89mm。
(あとからわかったんだけど、この木材湿気に弱いらしい。大丈夫かしら…)
断熱材
間に入れる断熱材として、スタイロフォームを選びました。
発泡スチロールみたいで細工が簡単で、しかも安い。
スタイロフォームの性質
- 優れた断熱性により、熱を伝えにくい(断熱性と保温性に優れている)
- 耐水性能に優れている
- 軽くて丈夫
- 加工が簡単(カッターナイフで簡単に切れる)
- 安い
一日目
出来るだけ正確に測って、一本の長い木材をどんなふうに切るかを考え、他の必要な物を買うことに。
かなり大量になったのですが、買ったホームセンターではトラックの貸出はやってない事が判明。
でも他のホームセンターに行く元気がなかったので、仕方なく親の車を借りて二回に分けて買い出ししました。
朝から動いて買い物が終わったのが14時位。
すでに5時間程経過。気合で家に材料を運びます。
施工開始
木材を壁に固定する方法ですが、相手がコンクリートであればコンクリート用のネジなり釘なりを使うのですが、今回の壁はコンクリートの上にモルタルが塗られている状態。
モルタルには釘が効かないので(ボロボロと崩れてきちゃう)、木材とコンクリートを貼り付けるボンドを使います。
ボンドが乾くまでの一時的な固定として強力両面テープをサイドに貼ります。
こんな感じ。
この状態で壁に貼った後、木材同士はネジで止めます。
そもそも四方を枠組みするので、完成したら倒れては来ない。
姉夫婦が手伝いに来てくれたので、3人で作業。そしてここで問題発生。
築30年の年月で曲がったのか、そもそも新築時から曲がっていたのか、長さがおかしい。
部屋の右の一辺の長さは3メートルだったのに、左の一辺の長さは2メートル97センチとかそんな感じ。
でも、3センチも短いと木材が入らない。
なのでちょくちょく切る事になり無駄に時間がかかりました。
あと面倒くさいのがエアコン。一度取らなきゃいけない。
なので、一度外して木材入れてまたつけて。(義兄の存在が大きかった)
時間がかかるかかる。体力も削られる削られる。
とりあえず5時間程作業して夕飯時になったので、姉夫婦と親と晩御飯。
ここで姉夫婦には帰ってもらいました。時間も21時位だったし。でもなんとか全面木材はつけられました。
ご飯の後は一人で作業。黙々とスタイロフォームを切って間に嵌めていきます。
結局そこからさらに7時間程かけて(午前4時頃)ようやく四面完成。
「うるせぇ!何時だと思ってんだ!」
というクレームが来ないように極力音を立てずに頑張り、全部にスタイロフォームも入りました。
本当はもっと狭い間隔で木材を入れなきゃいけないんだけど、もういいやと妥協しました。
この後ベニヤ板を打ち付けるのですが、流石に午前4時にカナヅチをトンカンする訳にいかず、初日はこれまで。
二日目
3時間程寝て、身体中がギシギシいいながらも二日目開始。この日は一人。昼過ぎから姉が来てくれます。
とっととベニヤを打ち付けていきます。
昼過ぎになり姉が来てくれ、二人になったのでベニヤが貼れた所から壁紙を貼っていこうと言うことになりました。
しかしまた問題発生。
壁紙の貼り方を調べてない。
一応壁紙はノリ付きの物を買ったのですが、二人で貼っても見事にナナメる。
上と下で3cm位ズレた。
ま、別にいいか。ぱっと見わからんし。
しかしやっぱりちゃんと貼り方を調べてからやるべきだと四枚貼ったときに気がついたので、今回はこれ以上は壁紙は諦めて、とにかく全部にベニヤを貼ろうと言う事にしました。
ベニヤ板一枚をそのまま貼る所は楽なんですが、当然端の方は部屋の大きさに合せてカットしなきゃいけない。黙々とカットカットカット。(舞台美術をやっていたので、ある程度ベニヤには慣れてる)
この辺りで寝不足と筋肉痛と変な筋肉を使ったことで余りに辛くなり、ツイッターで呟いてフォロワーさんに励まして貰ったのは内緒。
応援ってありがたいね。泣きそうでした。
何とかベニヤを貼り付け終わり、一部だけ壁紙が貼られているという変な状態でタイムアップ。
新幹線の時間が来てしまったので、東京に戻りました。
後半準備
次の週の週末にも大阪に出向く。時間を多く取りたいので、シェアカーで帰ることにしました。夜出発して朝方に着く。あまり眠れなくて眠い。
今回は床までやるので、床の材料を買います。
その為部屋の床の寸法を測る。
前回で右端と左端で長さが違うことがわかったので、木材を入れる予定の場所は全部測ります。
買ったものは以下。
- 木材 いっぱい(カット済み)
- ボンド 大きいの2本
- 両面テープ 100m
- 合板 4枚(カット済み)
- スタイロフォーム
また親の車で運びます。
後半戦開始
元々前半で壁を仕上げる予定が、時間不足と下調べ不足で壁紙が貼れてません。
なので、今回はバッチリ壁紙の貼り方を調べて来ました。
参考にしたのは下記のサイト
ここすごい分かりやすかった。
採寸と買い物が終わったのが昼過ぎ。今日も姉夫婦と親父まで来てくれました。
皆で壁紙を貼ります。
ベニヤでもそうだけど、大きい部分は楽なんです。そのまま貼ればいい。端をキレイに合わせるのが大変。
ちょっとグチャグチャになりながらも壁紙が完成。
時間が16時くらい。ここで親父は帰って行きました。
さて、やっと床に入ります。
床開始
今回はちゃんと寸法を測って切ってもらったので、すんなり入ります。
床の固定もボンドと枠同士のネジ止め。
新しく買ったインパクトドライバー(電動ドライバー)が大活躍です。
今こんなに安いのね。
インパクトですが、DIYするなら14.4Vは欲しいです。12だと肝心な所でパワー不足になる可能性があるんです。
ガチガチに締まっているネジを取る時とか。
あと、予備電池も重要ですね。バッテリーが切れた時にすぐに交換できるのが大きい。
僕はこれを買いました。
地味に助かるのが、本体にビットホルダーがついてること。これ割りと重要ね。
さて、なんとか床の枠組みが終わりました。
すでに時間が20時。
また姉夫婦と親父と一緒に晩御飯を食べて姉夫婦は帰宅。
その後また一人で作業(;:)
組み上がった木材の間に断熱材(スタイロフォーム)を入れます。
スタイロフォームは本当に簡単に切れるから楽。ピッタリ入ると気持ちいい。
また出来るだけ音を立てずに作業。完成。
スタイロフォームを全部入れ終わったのが1時頃。寝不足と疲れで意識が朦朧としてきたのでこの日は終了。
最終日
さて、あとは床を仕上げるだけ!
床は木材も断熱材も終わっているので、その上に合板(荒い木の板)を敷き詰めます。
この合板、厚さが12mmあるので、自分で切るとなるとめちゃくちゃ大変です。
しかも部屋の寸法はなんか特殊な状態になってる。
なので、寸法よりも1cm程小さく切ってもらいました。
隙間なら埋めるか諦めればいいしね。
その甲斐あって全部ちゃんと入りました。
上からインパクトドライバーを使ってネジ止め。
ばっちり隙間が空いていますw。ま、隙間はもうこの際気にしない。
しかし、しっかり止めるからかなりうるさい。
まぁ、今は午前11時頃なので、心の中でご近所さんごめんなさいと思いながらも最後の一枚以外が完成。
トラップ
忘れてた事がありました。
今回、床に19mmの木材を貼って、その上に12mmの合板を貼ります。さらにその上に4mmのフローリング材を貼ります。
つまり、元々の床から35mm程上がるんです。
そしてこの部屋の扉は内開き。
木材の19mmは大丈夫でしたが、合板を貼ると扉が開きません。
なので、扉を外して高さを減らす(下を上げる)作業が追加。
扉を分解して枠木を3cmほどギーコギーコとノコギリで切ります。
ベニヤも切って組み上げ。
出来た扉をつけて最後の合板も置いて見る。うん、ちゃんと開く。ということで最後の合板も貼れました。
トラブル
さて、残すところフローリング材とその周りの巾木という木材をつけるだけ。
巾木↓こんなのね
フローリング材ですが、ちょっと流石にちゃんとしたフローリング材を貼り付ける時間はないと思い、ウッドカーペットにしました。
ネットでお安く購入。(ホームセンターだと倍くらいした。)
しかし、実際に購入してから配送可能日が10日後という事に気がつく。
注文したのが二日目が終わった後。つまりは三日目、四日目に間に合わない。
仕方が無いので、四日目は合板を敷いておしまいになりました。仕方がない。残りは引越し当日に勝負だ。
引越し日
さて、引越し当日。
夜通し車を走らせて朝6時頃大阪に到着。
家族を親の家に置いて、僕は床を仕上げに家に向かいます。
フローリング材は親の家に届けて貰ってたので、それも持って移動。
引越し業者が来るのが朝八時半。残り二時間半。
なんだかんだして6時半に家に到着。なので残り二時間。
買ったウッドカーペットは団地間の六畳タイプ。
ウッドカーペットのサイズが部屋に比べて少々大きいので、部屋の大きさに合せて切らなきゃいけない。
ウッドカーペットなので、縦方向は簡単にカッターで切れました。問題は横方向。
部屋のサイズをもう一度測って、カッターで切ります。
でも、表面にコーティング材が塗られているのか、カッターの刃が全然入らない。
それでも無理矢理なんどもなんども切ります。
切れなくても切ります。
少し溝が出来てきたのでもっと力を入れて切ります。
力を入れたことで親指を肉ごと爪を切ってしまっても切ります。
ちょっとまて、流血が酷い。確かバンソーコー持ってたはず。
何とかカット出来て、サイズを合わせる事が出来ました。
後はこれを敷けばいい。巾木は最悪引越し後でも大丈夫。
約六畳サイズのフローリング材を一人で敷きます。
部屋の大きさピッタリな為、横に手が入らない。それを無理矢理手を突っ込んで場所を合せて敷く。
カッターで切った側の板がギザギザしてても気にしない。
その板で腕を切って流血しても気にしない。
(画像撮ったのでUPしようかと思ったけど、グロいので止めたw)
壁紙に血がつかないようには気にする。
出来上がったら壁に血痕とか嫌すぎる。
そして八時過ぎ。
完成!!
※部屋が狭くて写真が上手く撮れませんでした。白ボケしてるのはカメラのせい。
引越し業者が来て荷物を入れてから巾木もつけました。
娘が手伝ってくれました。
最後に
壁と床に断熱材を入れて、壁紙とフローリングを敷くという今回のセルフリフォーム。
感想としては
業者に頼んだ方がよかったんじゃ…?
わかってるよ!
でも楽しかったんです。
自分で作ったこの部屋。寒さはマシになったのか。
こんな素人のやり方で五年経ったらどうなるのか。
五年後にまたレビュー記事を書きます。
なので、是非読者登録して待っていて下さいw。
すでに読者登録して下さっている方は、何卒それまで読者でいて下さいね。
長々となりましたが、これで今回のDIYは終了となります。
尚、業者にやってもらった他の部屋のフルリフォームの全貌はこちらでまとめましたのでよければ御覧ください。
築30年の家の内装をフルリフォームしたらいくらかかるのか いくら戻ってくるのか - ミナミのラボ
そして、自分でリフォームをやろうとしている方。
・・・程々にした方がいいですw
今はリフォームの相談を受けてくれる所もあるので、自分でやるか、業者に依頼するかを迷ったら、一度相談してみるべきでしょう。
以上、「DIYでモルタル製の壁と床を断熱仕上げ リフォームを自分でやってみた」でした!
あー、ほんとに疲れた!!!
おまけ(後日談)
この部屋に少し大きなPCデスクが欲しかったんです。
そしてどうせなら作ってみるかと思い、こんな物を作りました。
この詳細はこちらの記事で細かく書きましたので、良ければ見てみて下さい。
最後までお読み頂きありがとうございました。