賃貸のボロアパートにお風呂が無かったから作ったらテレビに出てしまった話
みなさんハロー。ミナミです。
ハローって便利な言葉ですよね。朝でも昼でも夜でも使っていい言葉。
人とあった時に「やあ」って感じに挨拶する時の言葉。
日本語だと「おはよう」とか「こんばんわ」って使い分けるから、ブログとかだと読む時間によって挨拶変わっちゃう。
だからハローみんな。
先日、別の記事で不発弾で死ぬ所だったという記事を書きました。
上記の記事を簡単に説明すると、不発弾が見つかったから解体処理の為に近隣住民に避難勧告が出されたんだけど、当時住んでたアパートがボロすぎてまさかここに人が住んでると思わなかったという理由で、うちには避難勧告が来ませんでした。
幸い当日市職員の人に会えて避難したけど、会えなかったら避難してなかったし、その状態で爆弾が爆発してたら死んでたんじゃないか。というお話。
そして今日はその当時に住んでいたボロアパートでの話。
※かなり昔の話のため写真が無く、少し見辛い構成になってます。ご了承下さい。
画像が見つかったら貼り付けてリライトします。
家の状態
当時僕が住んでいたアパートですが、ボロくて人が住んでないと思われたという事は前の記事に書きました。
今回はボロ以外の部分も書いてみます。
外観
取り敢えず外観はボロいです。外壁一面に蔦が覆っていて、夏は葉っぱに覆われて遠くから見ると大きな植物の塊みたいになります。
窓もあるんですが、窓をあけると古いお城の窓みたいで、少しお姫様気分が味わえます。
ウソです。味わえません。ただのボロ家です。
蔦が這ってない壁の部分もボロボロになってて、一部剥がれて壁の中身が見えていました。
間取り
30㎡の2KKでした。30あったので一人暮らしには十分な広さがあるんです。しかも東西南北全部に窓があり、近所にも大きな建物が無い為、採光もバッチリです。
まぁ東はトイレの小さい窓だけでしたが、西南北は割りと大きめの窓がついてました。
四方を窓って言うのが何故可能かと言うと、ワンフロア全部だからです。
そのアパートは1階に1戸、2階に1戸の2戸しか無かったのです。
僕は2階を借りていて、下はおじいちゃんが一人で住んでいました。
ベランダが無いので洗濯物は窓を開けた所についている物干し竿に干します。
洗濯機置場もありません。
洗面所もありません。
尚2KKは間違いではありません。そのまま、部屋が二つにキッチンキッチン。
四畳半の部屋が二つに1.5畳位のキッチンが二つ。プラス和式のトイレ。
そう、この家にはお風呂がありませんでした。
※このアパート、築が60年近いんですが、僕が出た後は取り壊す予定でした。なので、大家さんからは「自由にしていいよ」と言われていました。
お風呂が無い弊害
当時僕は学生で、大学にはシャワールームがありました。近くには銭湯もあったので「まぁお風呂が無くても大丈夫だろ。」と思いそのアパートを借りました。
でも実際暮らしてみて、「暑いから今風呂浴びてさっぱりしたい」とか「バイトの給料日前だから銭湯代がない」と言った諸々のお風呂が必要な事情が産まれました。
あと、ほらあれね。女子が来た時とか。
しかし引越しをするのも大変。そんな時にある有名な言葉を思い出しました。
お風呂が無ければお風呂を作ればいいじゃない
「お風呂が無ければお風呂を作ればいいじゃない」
誰かが言ってた気がする。
そもそも僕自身料理をしないので、ただでさえ使わないキッチン。それが二つある。
キッチンには水道も排水もガスもある。
そうだ、お風呂作ろう。
そうしてお風呂を作ることにしました。レッツDIY。
必要な物
- 風呂釜
- 給湯器
- 蛇口
- 蛇口の分配器
- 防水の壁
- カーテンレール
- 防水カーテン
- コーキング
- 排水用ホース
- ネジ少々
以上。
給湯器はその家に付いていたので、それを再利用。ついでにお風呂の横に洗濯機置き場と洗面所を設置するため、蛇口と分配器も買います。
さぁホームセンターに行ってみよう。でも、風呂釜とか売ってるかな・・・
売ってました。1.5人用が当時18000円。こんな感じ。
ほんとにホームセンターって偉大。何でも売ってるのな。
また、隙間からの水漏れ防止の為にコーキング剤とコーキングガンも買います。固まるとゴムみたいになるやつね。
ただ、流石に持って帰れないので、トラックレンタル。ふふふーんと材料を持って帰ってきました。
多分本当はやってはいけない
さて、楽しいDIYの時間。
僕自身物作りが好きで、大学でも色々と作っていました。
この家ではお風呂以外にも色々作っていたのですが、今回はお風呂作りをご紹介。
※尚、本工程は本当はやっちゃいけないと思います。主にガスの部分。絶対何らかの資格が必要と思われる。10年以上前の話なので許してください。
・まずは家のガスと水道を止めます。
キッチンを外す時に、ついている蛇口やガス管を取る必要があるので、一旦家の水道とガスを止めます。この下処理が大事なんですね。
・キッチンを外します。
次にバールと金槌を持ってシンクを外していきます。1本1本丁寧に釘を抜いていきましょう。
活きが良いキッチンだとすぐに抜けるんですが、年季の入ったキッチンの場合は釘自体が錆びている事が多いので、少し力が必要かもしれません。
一応後からもとに戻すことを考えて綺麗に外しましょう。
・風呂釜を設置する
先程ホームセンターで買ってきた風呂釜を設置します。
注意点としては、排水の為に底面にホースを繋げるのですが、その分の高さを確保する必要があります。
今回は拾ってきたレンガを使います。四隅の風呂釜の足の下に置いて高さをゲット。
後はちょっと簡単に書きますね。
・キッチンの排水と風呂の排水をつなげる
・給湯器を壁につけて、配線(水道・ガス)をつなげる
・洗面所を作る
・洗濯機用と洗面所用の蛇口の配管、テスト
・給湯器と排水のテスト
・風呂の周りの壁に防水用の壁をつける
・防水壁と風呂釜の隙間をコーキングする
・カーテンレールとカーテンをつける
総作業時間は15時間程度。
総材料費は10万円程度。
たったこれだけでステキなお風呂場の出来上がり!
一人で15時間作業をしたからといって決して寂しくなんかない。
超快適
元々駅は近かったものの築年数が古い上にお風呂が無いという事で東京都内にもかかわらず家賃3万円だったのです。
それが上記DIYにより風呂トイレ付きの2K家賃3万になったので、あり得ない快適住居になりました。
まぁお風呂場の構成は「風呂釜を置いてその上に給湯器をつけただけ」なのですが、すぐに暖かいお湯が出るし、元々キッチンだから換気扇もついてて換気も大丈夫。(そもそもドアが無いから換気は問題ない。)
唯一の問題は床がフローリングという事でしょうか。
まぁそれも風呂釜から水を溢れさせなければ問題ない。
尚、風呂釜なのでもちろんお湯を張ることも出来ます。たまにお湯を溜めてゆっくり入ってました。
友人からの誘い
そんな快適ボロアパートで暮らしていた所、友人からあるお誘いがありました。
友人 「知り合いのテレビ局関係者にお前の家の事話したら、バラエティ番組に出てほしいって言ってるんだけどどう?」
なんとテレビ出演の依頼でした。
賃貸アパートにお風呂を作る人が中々いないみたいで、どうも面白かったみたいです。
当時わたくし役者をやっていたので、テレビ出たい願望は人一倍。すぐに快諾しました。
番組は超有名なビンボー番組。しかもゴールデン枠。
すごいよね、10分位とは言えゴールデンで自分が特集されるわけですよ。
ミナミさんとはこんな方!
ミナミさんのお家はこんなお家!
ってね。
撮影時のハプニング
さて、数回の打ち合わせの後、とある芸人さんがうちに来ました。
色々手作りしていたので、そのあたりの紹介。
インターホンを鳴らすと家の中にあるロブスターが踊るという仕掛けは大いにウケた。
ビンボー暮らしの話をしつつ、話題はお風呂の方へ。お風呂を見た芸人さんが一言。
芸人さん「・・・もしかして、作った?」
僕「はい。作りました。」
という下りを経て何故かその芸人さんがうちのお風呂に入る流れに。
その芸人さんはかなり太っており、汗をかくからお風呂に入ると気持ちいいと言っていました。
せっかくなのでお湯を張って入ってもらいます。
さて、準備が出来てお風呂に入ります。
芸人さん「うわー気持ちいい」
ザザーッ
大量に張ったお湯が太めの芸人さんが入ることで豪快に溢れていきます。
フローリングの床に。
僕「おおお!ちょっと!ちょっとちょっと!」
芸人さん「あ、そっか!フローリングだから不味いのか!」
その後スタッフさんが丁寧にお掃除してくれました。
最後に
その後スタジオ収録などもあり、キレイな女優さんに見とれたり、中々出来ない経験でしたが、非常に楽しかったです。
物を作る事がテレビに出演することにつながるとは夢にも思いませんでした。
みなさんも是非一度お風呂を作ってみて下さい。
え?お湯が溢れたのどう考えてもヤラセにしか見えないって?
何言ってるんですか。ちゃんと台本はシュレッダーしてますよ。
画的に面白い物が出来て満足ですw
以上、「賃貸のボロアパートにお風呂が無かったら作ったらテレビに出てしまった話」でした!