素敵な女性 人の好みはそれぞれ
人には色々なタイプの人がいますが、あなたはどんなタイプの人でしょうか。
高校の頃はよく「どんなタイプが好きか?」で友人同士で盛り上がりました。
さて、人それぞれ好みはあると思うのですが、ある日友人に「ミナミの好きなタイプってどんな人?」と聞かれました。
僕のタイプなぞまさにどうでもいいと思うのですが、「お前おかしい」と言われた為、ちょっと書いてみようかと。
そして始まる物語
照りつける太陽。
そう、季節は初夏。
ようやく梅雨が終わり、夏の太陽が顔を見せ始める季節。
その娘との出会いは本当に偶然だった。
俺は自転車に乗って道を走っていた。
少し田舎の俺の町。天気は快晴。
俺の走っている道の左側は昔ながらの家が点々と建ち並び、右側には芝生の草原が広がっている。
その中で少し小高い丘があり、その丘の上には少し大きめの木が1本立っている。
そこにその娘はいた。
年は俺と同じくらいだろうか。
夏の太陽がよく似合うノースリーブの真っ白のワンピースの上に、レースのカーディガンを羽織っている。
髪は黒髪ストレートで、肩より少し下まで伸びている。足は裸足に薄水色のサンダル、頭には白い麦わら帽子。
その白によくあう透き通りそうな白い肌。
その木の下には誰が置いたのか、金属製の白いテーブルが一つとイスが二脚。
その娘は木陰でそのイスに座って読書をしている。
・・・天使?
思わず自転車を止め、俺はその娘を見た。
その時、風が吹いた。
その娘はページがめくれない様に本を抑えたが、それに両手を使ってしまった為、かぶっていた麦わら帽子が風に舞った。
麦わら帽子は風に運ばれ、ゆっくりと俺の足元へとやってきた。
その娘を見ると困ったようにこちらを見ている。
俺は帽子を拾い、その娘めがけて投げてやった。
麦わら帽子は風に乗り、再びその娘の下に帰っていった。
両手でしっかりと麦わら帽子を抱きかかえたその娘は、こちらを見てペコリと頭を下げ、その後、ニコっと笑った。
その娘はまたイスに座り読書を始めた。
他に誰もいない初夏の昼下がり。
太陽はサンサンと照りつける。
俺は太陽を見てこういった。
「今日も暑くなりそうだ。」
僕 「っていうタイプ。」
友人 「うん、タイプじゃないね、それ。何が始まるのかと思った。それをタイプっていうお前の感性おかしいw」
失礼な。
イメージは「きまぐれオレンジロードの鮎川との出会いのシーン」かな。
皆さんのタイプはどんな人でしょうか?
以上、「素敵な女性 人の好みはそれぞれ」でした。