花粉症の原因と簡単に出来る対策 間違った花粉症対策も
2月になり今年もあの季節がやってきました。
そう、花粉症です。
僕自身は花粉症ではないですが、奥さんが酷い花粉症で、早くも今日耳鼻科に行ってました。
現在日本人の25%が花粉症と言われています。
そこで花粉症にはそもそもどうしてかかるのか。また、簡単に出来る対策をいくつか調べました。
早め早めの対策で、今年もこの季節を乗り切りましょう!
花粉症のメカニズム
花粉症とは、スギやヒノキの花粉によって引き起こされるアレルギー症状です。
体内に花粉が取り込まれると、私達の体では何が起こっているのでしょうか。
涙・鼻水・鼻づまりの原因
- 人間の体は花粉が体内に侵入すると、異物であると判断します。
- その異物に対して体が「排除する」と判断した場合、その異物に反応する物質「抗体」をつくります。
- 抗体ができた後に再び花粉が体内に入ると、鼻や目の粘膜にある抗体と結合します。
- すると、そこから化学物質が分泌され、花粉をできる限り体外に放り出そうとします。
これが結果として「くしゃみ」「鼻水」「涙」の原因となり、また、鼻づまりを引き起こす事で体の中に入れないようにして、花粉から体を守ろうと防御する症状となります。
花粉症が日常生活に与える影響
花粉症によって、日常生活への様々な影響があります。
・睡眠不足
寝る時の鼻水や鼻づまりによって寝付きが悪くなってしまったり、息苦しさで夜中に起きてしまう事で睡眠不足になります。
・集中力低下
常に目がかゆかったり鼻水が出る事で、集中力が保てずに低下します。
・判断力低下
鼻水・鼻づまりが発生すると口呼吸が増え、呼吸自体が浅くなります。
そうなることで体全体が軽い酸欠状態になり、判断力が低下すします。
その他、なにせ「痒い」「苦しい」と言う事自体が大きなストレスになります。
花粉の飛散時期
地域によって花粉の飛散時期は異なります。
全国のおおよその花粉の飛散時期です。
この表を見てもらうとわかると思いますが、北海道以外では6月~9月以外の月は スギ花粉が飛んでいるということになります。
実際に花粉症の症状がよく出てくる黄色と赤の部分ですが、関東の場合は1月下旬から始まっています。
早めの花粉対策をしましょう。
花粉症対策
では誰でも簡単に出来る花粉症対策をご紹介します。
外出時の対策
花粉の飛散の多い時間に外出しない
外に出ずに生活することは出来ませんが、外出する時間を調整して、出来るだけ花粉の飛散の多い時間帯の外出を控えましょう。
地域によっても差がありますが、基本的に花粉の飛散の多い時間は午後1時から3時の間です。
買い物やお出かけは、この時間を避けて行うようにしましょう。
出かける際の服装を変える
花粉は洋服の繊維の隙間に引っかかり、お家の中まで持ち込むことになります。
その為、コートなどアウターはツルツルした生地のものにしましょう。
そうすることで、洋服に付く花粉を大きく減らすことが出来ます。
セーターなどは花粉がもっとも付きやすい衣類です。
帰宅時に花粉を取る
外出から帰った時は、出来るだけ玄関の外で洋服やカバンに付着している花粉を落としましょう。
また、結構マスクにも花粉が付いています。
顔や手についた花粉も、洗顔や手洗いできちんと洗い流しましょう。
屋内での対策
洗濯物を取り込む時に花粉を取る
洗濯物は風にさらされるため、かなりの量の花粉が付着します。外に干してあった洗濯物を取り込む時は、きちんと付着した花粉を洗濯物から落としてから取り込みましょう。
ドアや窓は閉める
花粉の飛散のもっとも多い時期である3月や4月は、暖かい気温であってもドアや窓は閉めて、室内への花粉の侵入をシャットアウトしましょう。
こまめに掃除をする
花粉はとても小さいものなので、どれだけ人間が気をつけても必ず室内に入り込みます。
床や家具の拭き掃除が効果的です。
畳でも拭き掃除をすることで、室内に舞うことになる花粉をあらかじめ取ることが出来るので、空いた時間にこまめに掃除をしましょう。
また、寝具にも花粉は溜まります。その為、寝ている間に花粉を吸い込まないように、枕や枕周りを軽く拭き掃除で掃除してから、寝るようにしましょう。
生活における対策
コンタクトレンズよりメガネを着用する
コンタクトレンズをつけていると、レンズと目の間に花粉が入り込み、涙でも花粉が洗い流せませんし、目自体を傷つけることにもつながります。
また、メガネをつけることで目に花粉が入ることも防げるため、コンタクトレンズとメガネを選択することが出来るのであれば、コンタクトレンズよりもメガネをかけましょう。
鼻うがいをする
鼻の中の粘膜についた花粉を洗い流すのが効果的です。
ただし、塩素を含む水道水で洗ってしまうと、鼻の中の粘膜自体を傷つけてしまう事があるため、ミネラルウォーターに少し食塩を溶かした生理食塩水(約0.9%の食塩水)、もしくは鼻うがいキットなどで鼻うがいをしましょう。
部屋の加湿を心がける
部屋の湿度を上げることで、鼻の粘膜を守ったり、花粉に水分を付着させることで花粉の重さが増し、空気中に漂っていた花粉を床に落とすことが出来ます。
花粉は基本的に鼻や目に入ることでアレルギー症状を引き起こすため、加湿で花粉を床に落とし、拭き掃除で拭き取ってしまいましょう。
飲食でする対策
食べ物・飲み物で花粉に対する対策をすることも出来ます。
カテキンを含む飲食物
カテキンを含む食物を摂取することで、カテキンの「アレルギー抑制効果」により花粉症の症状を改善する効果が期待出来ます。
カテキンを多く含む飲食物は以下のようなものです。
■お茶
■食べ物
- レンコン
- しぶ柿
- りんご
- カカオ
- ぶどう
- いちご
- ブルーベリー
カテキンというと飲み物のイメージが強いですね。特に花粉症には甜茶と言われるほど有名ですが、割と食べ物にも含まれています。
また、花粉症に特化した花粉対策茶というものも発売されています。
どのお茶がいいかわからないといった場合は、これがオススメです。
その他の食べ物
■わさび
花粉症アレルギーを引き起こす抗体自体に、わさびに含まれるイソチオシアン酸アリルが作用し、抗体としての作用を消すと言われています。
決してツーンとするから鼻が通りやすくなるというだけではありません。
■バナナ
花粉症になるとストレスが溜まりやすくなりますが、そのストレスのせいで、更に過剰にアレルギー反応を引き起こしてしまうことがあります。
バナナに多く含まれるビタミンB6は、脳内のセロトニンの合成を促進して、憂鬱な気分を軽減してくれます。
つまりバナナを食べることで気持ちが落ち着き、それが花粉症のアレルギー反応を抑えてくれる事に繋がります。
「ただ気分の問題で、本当に効果があるのか?」という疑問も出てくると思いますが、実際に大学の研究チームで臨床実験を行い、52名を対象に8週間かけて経過を見たところ、バナナを食べた方のグループで花粉症の症状が軽減した結果が出ました。
病は気からというのもあながち馬鹿にできないですね。
■玉ねぎ
花粉症アレルギーでは、ヒスタミンという成分が鼻の粘膜などを刺激し、鼻水やくしゃみを引き起こします。これは体が鼻水やくしゃみで体内から花粉を追い出そうとしているのですね。それが過剰に出てしまい辛くなります。
玉ねぎに含まれるケルセチンという成分は、このヒスタミンが放出されるのを抑制してくれます。
それにより、花粉症の症状が緩和されるということになります。
ただ、ケルセチンは玉ねぎの外皮に多く含まれます。普通食べる中の部分にはあまりないんですね。
なので、花粉症に効果を出すためには玉ねぎは皮を食べる必要があります。
玉ねぎの皮を使ったレシピも多く出ていますので、一度クックパッド等で確認して見てください。
間違った花粉症対策
勘違いしやすい花粉症対策についてまとめました。
玄関前で洋服を叩いて花粉を落とす
花粉を落とす際に叩いてしまうと、花粉が自分の周りに舞います。
結果それを大量に吸い込むことになるため、洋服の花粉を落とす場合は、出来れば湿ったタオルやウェットシート等で拭い取るように拭くのが良いです。
叩いて落とす場合は、目に見えない花粉がついている事を意識した上で、玄関に体を入れて腕だけ外に出してブンブン振るようにして落としましょう。
掃除機をかける
掃除すること自体はもちろん問題ありません。むしろこまめな掃除は必要です。
ですが、部屋中に小麦粉がばらまかれていると思って下さい。
いきなり掃除機をかけると、掃除機の排気で小麦粉が舞い、部屋中真っ白になるでしょう。
花粉は小麦粉よりも小さく軽い為、さらに部屋中に舞ってしまい、結果口や目に入ってしまうことになります。
その為、まずは軽く床や家具の拭き掃除をしてから掃除機をかけましょう。
ヨーグルトを食べる
ヨーグルトを食べると体質が改善され、花粉症の症状が改善されます。
しかし、まず体質が改善されるには1ヶ月半から2ヶ月はかかります。
その為、花粉症が発症してから慌てて食べ始めてもすでに遅く、下手をすると効果が出る頃には花粉症のシーズンが終わっていることもあります。
毎年花粉症に悩まされている人は、習慣づけて通年で食べるようにしましょう。
水道水で目を洗う
目の中に入った花粉を洗い流す為に目を洗うのは非常に効果的です。
ただし、塩素が含まれている水道水では目自体を傷つけてしまう可能性があります。
また、目を洗いすぎると、目を保護する成分まで一緒に洗い流してしまい、より花粉が目に入りやすくなってしまう可能性があります。
目を洗浄する場合は、鼻うがいと同様に、目の洗浄液や洗眼機などを使って上手に洗って下さい。
まとめ
如何だったでしょうか。
花粉症は程度によってはかなり辛い人も多く、夜寝るのも辛いという人も少なくありません。
一日中鼻水が出て鼻をかみすぎて、鼻が真っ赤になってしまったり、耳が痛くなることもあります。
眼をかき過ぎて白目が浮いてしまうことも。。
早め早めに対策をすることで、少しでも症状を和らげる事ができるようになるので、毎年辛い思いをしている人は、早めに対策を講じましょう。
また、これまでなったことがない人も、突然発症することもよくあるので、対策について頭の隅にでも入れておいて頂ければと思います。
以上、「花粉症の原因と簡単に出来る対策 間違った花粉症対策も」でした。